ピィパーズは沖縄在来の長胡椒、伝統的な調味料であり、健康効果を持つ「島コショウ」です。
和名は「ヒハツモドキ」、沖縄では地域によってヒハチ、ピパーツ、ピィーヤシ、ピパチ、フィファチ等と呼ばれています。
その長い形状からロングペッパーという呼び名もあります。
14~15世紀頃の大交易時代に東南アジアから琉球に伝わったとされています。
ピィパーズは独特の甘い香りとさわやかな辛味が特長で、特に八重山地方では沖縄そばやジューシー(沖縄の炊き込みご飯)、チャンプルー(炒め物)によく用いられています。
若葉を刻んで卵焼きなどに使われることもあります。
また一般的なこしょうと同じように、色々な料理に気軽に振りかけて使うこともできます。
ピィパーズは健康効果を持つ薬草としても知られており果実、葉、茎、根にそれぞれの効能があります。
果実にはピぺリンが豊富に含まれており血管を柔軟化して血圧の正常化に役立ちます。
新陳代謝機能の向上効果があり基礎体温を高め免疫力の向上に役立ちます。
最新の医学研究で毛細血管のゴースト化を予防する効果があるとされており、高齢者の認知症、骨粗鬆症予防にもつながります
またピィパーズは街の緑化促進にも効果的です。
つる性で壁に付着しまっすぐ上に伸びる植生は壁面緑化能力に優れています。
八重山地方では石垣に這う姿が沖縄の原風景として親しまれています。
市街地においてはコンクリート住宅が林立し無機質化する中、ピィパーズの壁面緑化は目に優しく潤いのまちづくりに寄与します。
近年、こうしたピィパーズの食材としての可能性、健康効果、環境効果に注目が集まっています。
私が会長を務める「沖縄県ピィパーズ生産推進協議会(沖ピ協)」では、唯一の国内生産地である沖縄においてピィパーズの認知度アップ、需要拡大、生産者拡大による安定供給などを目指しております。